大空お天気

オタク

2020年上半期(+1か月)で良かった邦楽アルバム

もう何度目だろうか、休日の予定が呆気なく吹き飛ぶのは。

COVID-19君にどんどん理解(わか)らせられていく。

 

暇すぎて脳が溶けそうなので、表題の件についてニワカなりに拙く備忘していきたいと思います。

 

藤井風「HELP EVER HURT NEVER」

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YouTubeでクセの強いピアノ演奏&カバー歌唱動画を地道に上げ続けて人気を集めてた(クッソバランス悪い膝の上にキーボード置いてガタガタ揺らしながら丸の内サディスティック弾き散らすやつくらいしか正直見たことありませんでしたが)藤井風が、いきなり100段飛ばしでメジャーデビューしてて引っくり返った。

カバー歌唱してるところしか見たことなかったので、自らアルバム全曲の作詞・作曲を担っていると知って「どうなんだろう?」と最初は思ったものの完全に杞憂で、マジで名曲揃いでした。あと芯があって野太いながらも音域が広い歌声も聴いてて気持ち良いし、生まれ岡山の方言がちょいちょい歌詞に入ってるのも非常に個性的で面白い。

整った顔面に加えて英語もペラペラらしいので、天から99999999物(プロアクションリプレイ)与えられてる感じで同じ日本人としてシンプルに誇らしい。アルバムリリース時点ではまだ22歳ということで末恐ろしくなりながらも、今後が楽しみです。

M3「優しさ」、M7「特にない」、M10「さよならべいべ」、M11「帰ろう」あたりは毎晩布団の中で聴いて翌日の労働に備えて心身整えてる。

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Gyoson「GONETOWN EP」

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90年代前半生まれのオタクにとってボカロ文化は切っても切り離せないものだと思う(暴論)のですが、過去の自分にも新曲動画が上がるたびに狂喜乱舞させられマイリスおよび鬼リピを強いてくるボカロPが5人おりました。ryo、ハチ、wowaka、kemu、そして〇〇〇です。

しかし〇〇〇は人気絶頂となり最高傑作となるアルバムを出し終えた2013年に表舞台から消え、以降5年以上音沙汰が無くなりました。ガチで泣いた。

そして2019年、Gyosonなる人物が突如としてTwitterに現れ、数秒程度の音源を続々とアップしていきました。不安定かつ軽快かつ不思議なメロディーラインから彷彿されるのは紛れもない、あの”〇〇〇”で───。

ひとしきり自分語りをして気持ち良くなったところでGONETOWN EPの紹介ですが、これはYouTubeでポツポツと発表された楽曲に新曲を加えた計6曲が収録されたものです。どれもボカロP時代の賑やかな作風に比べるとかなりゆったりとした(よく知らずに言うけどアンビエント的な)ノリで、名義を変えたのもそういうわけなのかなと。ただメロディーのセンスや音の作り込みは相変わらず神がかってて、半ば中毒になりながら次の動向を待ち続けてる。

ちなみに〇〇〇のニコニコマイページにGyosonのTwitterアカウントがひっそりと貼ってあることから99%同一人物と推測されるのですが、本人が特に言及していないので何となく伏せた。(闇ぶり)

これは本当に全曲良いんだけど、特にM4「流刑地」、M5「Lowland」はサビも分かりやすいので最初に聴くのにちょうどいいかも。いや聴いてくれ、頼む。

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King Gnu「CEREMONY」

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白日が特大ヒットしてからの待望の3rdアルバム。めちゃくちゃ売れてて笑う。このCD不況のご時世にロックバンドのアルバムで初動24万枚は本当に凄いし、行くところまで行っちゃったなと思う。オリコンランキング厨的にもマジで興奮する。

King Gnuを初めて生で見たのはビバラロック2018で、そのときは死ぬほど天井低い半地下みたいなステージでコソコソやってたのを思い返すと、とても感慨深い。(突然の古参アピ)

アルバムの内容も前作以上にコンセプトが仕上がっていて、常に通しで聴きたいと思わせてくれる。全12曲のうちインスト3曲、収録時間36分は少し物足りなさもあるけど、そのぶん何周も出来る一枚。

なんだかんだでM5「白日」は去年から継続してずっと聴いてたかも。あとはM8「小さな惑星」が特に好き。

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鬼頭明里「STYLE」

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昨今の声優ソロ歌手デビューの激化には少しばかり辟易していたところがあり、この鬼頭明里のソロ1stアルバムも最初は正直穿った目で見てしまい期待は出来なかったんだけど、いざ聴いてみたらもう1曲目から良い意味で横転が止まりませんでした。反省しています。

ロディアスなピロピロギター、手数の多いドコドコドラム、あの頃のロキノンを想起させるプレイング、さらにそこへ力強いボーカルが乗っかる楽曲の連続に、思わず「これでいいんだよ」と叫ばざるを得なかった。俺好みのものとはまさにこのことでした。

M8「dear my distance」だけは超余裕のEDで流れててアルバム出る前から知ってたものの、そのときは失礼ながら凡庸に聴こえてしまったんだけど、アルバム通しで聴いたらロックバラードの名曲じゃんとなったので、シングルだけで曲の良し悪しを判断するのは早計だなと思いました。ちなみに超余裕は大星林檎ちゃんが可愛いので良いアニメです。

あと歌声で言えば、基本的には月坂紗由っぽい感じで歌ってるんだけど、M9「CRAZY ROCK NIGHT」では堀北鈴音みたいなドスの効いたイケボになったり、M10「Closer」では急にアヴリル・ラヴィーンみたいな感じになったりして、とにかく引き出しの多さにシンプルに驚かされた。千代田桃みたいな感じでもお願いしたい。

M1「Drawing a Wish」、M3「Desire Again」、田淵丸出しのM7「23時の春雷少女」あたりは何回聴いても良いね。

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Vaundy「strobo」

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新世代の男性シンガーソングライターが台頭するなかで、今後その一角を担うであろうVaundyの1stアルバム。こっちはまだ19歳とか20歳とかそんくらいらしい。邦楽界のインフレがヤバい。

M3「東京フラッシュ」のメロウな感じ、M4「怪獣の花唄」の正統派ロックな感じ、M7「soramimi」ではダンスミュージックにラップを交え、M11「Bye by me」は郷愁感あるアコースティックサウンドだったりと、とにかく音楽性の幅が半端無くて、とても同一人物が作ったとは思えない曲ばかり。才能で無双してる様がなろう主人公見てるみたいで爽快。

M6「不可幸力」は曲展開が楽しくて一番好き。

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秋山黄色「From DROPOUT」

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この人も注目する男性シンガーソングライターの一人。宅録楽曲のネット投稿でのし上がってきたタイプで、編曲まで含め全部一人でやってるみたい。M1「やさぐれカイドー」とか、格好良くて耳に残るギターリフを作る天才。あとけいおんに影響されて音楽始めたらしくてマジで信用できる。

行きつけの1000円で髪切る屋さんで流れてたM6「Caffeine」を偶然聴いた時からのファンです。

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SHE'S「Tragicomedy」

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2016年にメジャーデビューした4人組ピアノロックバンドの4thアルバム。名前だけは知ってた程度だったけど、M3「One」がメジャーセカンド2のEDになっててそれで初めてちゃんと聴きました。

ところで自分は某アニメの影響で、普段は陰キャだけどひょんなことから急遽学園祭のバンドステージにピンチヒッターとして立たされてしまい、やれやれ言いながら超絶な演奏と超絶な歌唱を披露することで体育館をドーム並みに沸かせる、という妄想に昔から囚われているのですが、ずとまよとかヒゲダンみたいなピアノ演奏の主張が強いアーティストの曲は特にその適性が高いですね。通勤中とか聴きながら、脳内では難解なピアノを弾き散らしつつ(実際まったく弾けないけど)汗だくで一曲歌い上げたつもりになって拍手喝采を浴びて勝手に気持ち良くなってる。そろそろ病院行くか。

そういう意味で、SHE'Sにもハマりました。(最悪)

M2「Unforgive」がオススメ。

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宮本浩次「宮本、独歩。」

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宮本浩次ソロ1stアルバム。エレカシとどう差別化してるのかいまいち分からないけど、やっぱこの人の歌声聴いてると元気出ますね。

M6「獣ゆく細道」のMステのパフォーマンスが凄まじすぎて、未だにふと録画見直したりしてる。貴婦人とそれに飼い慣らされてる野獣感。

M2「冬の花」のMVがマジで好きすぎる。

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にじさんじSMASH The PAINT!!」

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コンポーザー陣があまりにも豪華すぎる。

M1「3倍!Sun Shine!カーニバル!」はみんな大好きな烏屋茶房×篠崎あやとコンビ、M4「青春モード!もう1回!!」は陽キャオタク大好きなHoneyWorks、M5「サンデーサンデー・フルーツフール」はアイカツオタク大好きな石濱翔、M7「Radical Rabid Riot」はボカロオタク大好きな八王子P、M8「圧 倒 的 存 在 感」は電波ソングオタク大好きなIOSYS等々、といった頭のおかしい面々で、古今東西ありとあらゆるオタクが身を貫かれるであろう一枚。

M3「1+1でQ.E.D!!」は誇張抜きで100000回は聴いた。

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麻倉もも「Agapanthus」

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や、声が良い。なんとなく松田聖子みたいな昭和アイドル感がある。40代、50代になってもこの声維持しててほしい。

声優の仕事の方だと、マギレコの環いろはちゃんは久しぶりにハマった。2期放送早く頼む。

M10「ユメシンデレラ」がオススメ。荒乙もいいアニメだった。

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堀江由衣堀江由衣 LIVE TOUR 2019 文学少女倶楽部」

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堀江由衣ってやっぱスゲーわ…となった。終始生歌とは思えないクオリティ。高音質だから生バンド演奏も映えて最高。訓練されたオタクのコールもしっかり収録されていて臨場感たっぷり。セトリも満遍なくてベスト盤としても聴ける。

いつになるか知らんけどまたあったら絶対ライブ行こう。

俺もM13「スクランブル」のおっさんパート大声で歌いたい。

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後半になるにつれてあからさまに息切れしてきた。

下半期は、米津玄師、あいみょん、ずとまよ、ユニゾンCreepy Nuts、ヨルシカの新譜が出るので楽しみです。米津早くサブスク解禁してほしい。

おわり。